STATION WALL CLOCK / ステーション クロック
1943年、デンマークの鉄道に採用された視認性の高いアラビアインデックスのクロック。機能美を追求したバウハウスのデザイン哲学が世界のデザインに多大な影響を与える中、アルネ・ヤコブセンはLK社と共同で進めていたテーブルクロックのプロジェクトなかで、より視認性が高く、誰が見ても一目で時間がわかる最もシンプルなアラビア数字のフォントをインデックスに使用したテーブルクロックを制作しました。
このデザインをデンマーク最大手の電気機器製造会社Lauritz Knudsen(ラウリッツクヌーセン社)が高く評価し、デンマークの鉄道の駅で使われるクロックにもこのデザインが選ばれ、国内の鉄道駅にヤコブセンのデザインが普及。世界の中でもデザイン大国として知られるデンマークの「駅」にこのシンプルな時計が設置され、この時計デザインは国民的なものとなります。そこが「STATION」と呼ばれる所以。このクロックデザインは発表後瞬く間にデンマーク国内へ広がっていくこととなります。